これは、昭和60年発行の「文藝春秋」の臨時増刊号に載っていた写真です。
昭和59年のNHK紅白歌合戦のフィナーレのシーンです。
紅組司会は森光子(64歳)、白組司会は鈴木健二アナウンサー(55歳)が担当。
総合司会は生方惠一アナウンサー。
当時の放送時間は午後9:00~11:45![]()

年内での引退を表明していた都はるみの最後の舞台ということで、非常な注目を集めていました。
都はるみは、紅組トリおよび大トリを務め、この年の紅白は平均視聴率は78.1%、
都はるみ登場時の瞬間最高視聴率は84.4%であった。
平均視聴率が70%を超えたのはこの回が最後だったらしい。
この日の紅白は見ていました。
都はるみは、大トリ曲だった「夫婦坂」を涙を堪えて歌いきるも、歌唱終了直後に一礼したまま感極まって顔を上げられなくなり、会場からは割れんばかりの拍手が続いた。
そのうち会場からは「アンコール、アンコール…」の声が鳴り響いた。
このアンコールが起こった際に鈴木健二アナウンサーが発した「私に1分間時間を下さい」といったスピーチは、流行語になり、放送史上に残るものでした。
「紅白史上初のアンコール」が行われ、オーケストラは都はるみの代表曲「好きになった人」を演奏を始め、彼女は涙ながらにこの歌を唄いました。
昭和59年の紅白出場者
紅組出場者
早見 優 「誘惑光線☆クラッ!」
堀 ちえみ 「東京Suger Town」
高田 みづえ 「秋冬」
河合 奈保子 「唇のプライバシー」
研 ナオコ 「名画座」 |
川中 美幸 「ふたりの春」
中森 明菜 「十戒(1984)」
松田 聖子 「Rock'n Rouge」
水前寺 清子 「浪花節だよ人生は」
小泉今日子 「渚のはいから人魚」
牧村三枝子 「冬仕度」
高橋 真梨子 「桃色吐息」
小柳 ルミ子 「今さらジロー」
石川 さゆり 「東京めぐり愛」
岩崎 宏美 「20(はたち)の恋」
森 昌子 「涙雪」
島倉千代子 「からたち日記」
八代 亜紀 「恋瀬川」
小林 幸子 「もしかして」
都 はるみ 「夫婦坂」
白組出場者
シブがき隊 「アッパレ!フジヤマ」 | |
舘 ひろし 「泣かないで」 | |
千 昌夫 「津軽平野」 | |
西城 秀樹 「抱きしめてジルバ」 | |
山本 譲二 「奥州路」 | |
新沼 謙治 「旅先の雨に」 | |
近藤 真彦 「ケジメなさい」 | |
郷 ひろみ 「2億4千万の瞳」 | |
細川 たかし 「浪花節だよ人生は」 | |
チェッカーズ 「涙のリクエスト」 | |
村田 英雄 「冬の海」 | |
沢田 研二 「AMAPOLA」 | |
田原 俊彦 「チャールストンにはまだ早い」 | |
芦屋 雁之助 「娘よ」 | |
菅原 洋一 「忘れな草をあなたに」 | |
大川 栄策 「盛り場おんな酒」 | |
三波 春夫 「大利根無情」 | |
北島 三郎 「まつり」 | |
五木 ひろし 「長良川艶歌」 | |
森 進一 「北の螢」 |