先日、朝丘雪路さんの訃報を知りました。
そして、夫の津川雅彦さんのコメントに感動しましたね。
「悔いはいっぱいあるけれども、感謝です。(事業に失敗した時に)家を売ってくれたこと含めて感謝しています・・・
娘を産んでくれたことを含めて感謝です・・・・・僕より先に死んでくれたことも含めて、すべてに感謝。感謝だらけです」としみじみと語っていました。
今日、古い雑誌を見ていたら、彼女のお父さんの伊東深水さんの写真を見つけました。
昭和47年5月8日に74歳で死去されました、というものです。
上品なお顔です。
日本画家。看板屋の住み込みから出発し、昭和2年「深水画塾」を主宰。
美人画が本領。女優の朝丘雪路は娘。と書いてあります。
昭和10年、料亭「勝田」の女将であった勝田麻起子との間に雪会(後の朝丘雪路)をもうけた。いわゆる妾の子だったのです。
伊東深水さんの本妻には男ばかり二人でしたから、朝丘雪路さんを溺愛されたのでしょうね。
伊東深水さんが描いた日本画は素晴らしい。
因みに、俳優の奥田瑛二の奥さん安藤和津も、こういっちゃ悪いが東京柳橋の芸者の子なんですよね。
昭和7年の5・15事件で殺された時の総理大臣犬養毅(岡山市生まれ)の息子・犬養健(法務大臣も務めた)が妾に産ませた子なんです。
昔はよく妾の子というのが多かったですよね。
現代でしたら、テレビのワイドショーが毎日やかましかったでしょうね(笑)
それで評論家犬養道子さん(昨年96歳で逝去)は異母姉ということになります。