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Channel: いよいよおじさんの雑記帳
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「冷房完備」の看板があった映画館

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12月14日に「生まれて初めて見た映画は・・・」という記事を書きました。
 
生まれて初めて見た映画は、いろいろ考えた末に、昭和24年公開の美空ひばりの「悲しき口笛」だったとの結論に達したのです。
 
12歳のひばりの天才的な演技と歌で大好評だった映画でした。
 
 
 
昭和20年代の田舎の映画館には冷房の設備はなかった。
夏には館内は暑くて汗だくで映画を観賞していました。
当時は、必ず2本立てで1本が終わると休憩。
 
その休憩中に館内の左右の窓を開け放して空気の入れ替えをしていたんです。
いまでは考えられないことです。
 
娯楽は映画しかない時代、このような悪条件の映画館でも、大勢の映画ファンが見に行っていたんです。
 
私の記憶だと、故郷の映画館に冷房設備ができたのは、昭和32年か33年ごろだったようです。
 
 
冷房がついた映画館では、「冷房完備」と書いた大きな看板が表に出されていました。
 
 因みに、昭和33年の映画人口は最高の数字でした。
 
日本映画のピーク(観客数)
・1957(昭和32)年 10億9,890万人
1958(昭和33)年 11億2,750万人
・1959(昭和34)年 10億8,810万人
・1960(昭和35)年 10億1,440万人
 
 
美空ひばりは、歌の世界でも天才だったが、演技者としても実にするどいカンを持っていた。
出演した映画は資料を見てみると155本にのぼっている。
映画人口が一番多い年の、昭和33年には15本もの主演映画に出演しています。
それだけ超人気映画俳優だったのです。
 
イメージ 1
 
昭和24年から27年までのひばりの出演映画です。

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